天然のクロロフィルと人工のクロロフィル

天然クロロフィルだけができる光触媒と電子伝達性

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世間でクロロフィルと呼ばれているものの大半は分子構造が変化した人工のクロロフィルか、分解変性した阻製のクロロフィルです。クロロフィル研究所で精製しているクロロフィルは、植物の葉の中にあるそのままの分子構造を持った天然クロロフィルのため、極めて高価なものです。 植物から分離する際、高度な技術と時間が必要なことと、一旦生体から取り出すと光や空気中の酸素に犯され変性してしまいます。そのため植物から分離する際、光や熱、酸素の変性を受けないように、生葉中の脂質、油脂、タンパク質や他の色素などから純粋に分離する際、有機溶媒のみを使って分離させるため高度な技術が必要になります。 生葉中からわずか0.1%、乾燥粉末にされた緑藻(クロレラ)、藍藻(スピルリナ)からは0.5〜1%程度しか得られません。このように天然クロロフィルは分離技術が難しく、時間もかかり高価なため人々は安定で安価なクロロフィルを作り出すようになったのです。 人口クロロフィルは、植物の葉成分の抽出物をアルカリにより鹸化(脂質成分の加水分解)して水溶化させ、酸により沈殿させることなどの繰り返しにより分離精製を行って作らたものです。その過程でクロロフィル分子の持つマグネシウム (Mg)は取り除かれ、フィチル基も除かれます。電子伝達系に関与するクロリン環、V環も開列し、他の側鎖の基も酸化されます。マグネシウムの除かれたクロロフィルは茶褐色のため、それを補うため銅 (Cu)や鉄(Fe)に置き換え緑色に復元します。  このようなクロロフィルは、銅クロロフィリンナトリウム(CuクロロフィルNa)、鉄クロロフィリンナトリウム(FeクロロフィルNa)と呼ばれ、本来の天然クロロフィルの持つ光触媒、電子伝達性は失われてしまいます。そして銅、鉄クロロフィリンナトリウムは水溶性で安定、使いやすくきれいな緑色を有するため、クロロフィルと同等にされてしまったのです。しかし、それでは単に着色料としての食品添加物としか言えません。

天然クロロフィルの研究

天然クロロフィルは、研究用試薬:大学や研究機関において光合成の研究、エネルギー変換の研究、環境計測の研究などに使われています。

医学的研究:クロロフィルより化学変性させたフェオフォーバイドはPDT(光化学治療)に使われ、レーザ光線と併用することによる、がん治療の研究が進んでおります。またそれはレーザと併用することにより耐性細菌に対する死滅効果があり、クロロフィル研究所は大学との共同研究によりその製品化に向け取り組んでいます。

クロロフィル研究所と大学との共同研究を一部ご紹介

参照:科学技術の総合ポータルサイト